ケイショウリャク

ディスるのディスはディスカッションのディス

チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~

入場者特典第3弾の特別映像が付いた回を観た。

尺に入りきらなかったシーンなのかなと思ってたから、不意打ちを食らった気分になった。あれはすでに1回以上観た人が観るものだと感じた。

ラストのテンションとの落差がありすぎてついていけず興醒め。メイキング映像だと、ちゃんと告知してほしかった。余韻がぶち壊された。

私はこの映像を観るためにここに来たのかと軽くショックを受けながら、出口に向かってエスカレーターに乗っていたら、壁にずらーっと、昔の映画のポスターが並んでいることに気付いた。にわか映画ファンなので、このポスターたちを見られて、ここに来てよかったと、満足な気持ちで帰ることができた。


 

 

予告と本編の内容が合っていないように思う。

確かに、転勤をきっかけに、二人の関係が良いほう(これでよかったのかとは少し疑問だけどチェリまほ世界線では“良いほう”なんだと思う)へ向かうんだけど、あくまでそれはきっかけなだけで、転勤そのものの重要性はそんなにない。8ヶ月もあったのに仕事の描写がほとんどなく、すぐ帰ってきたし。ストーリーの大切な部分が予告に一切含まれてない。「黒沢が変わるきっかけを与えてくれました」の重み。

 

ラストシーン、二人が手を繋いで歩道のど真ん中を歩く場面。なんで終始真顔だったの??

緊張からの緩和(目が合って、お互いの引きつった顔に吹き出してしまう的なやつ)を期待したのに、真顔後ろ姿で終わってしまい、モヤモヤした気持ちを解消しきれないままエンドロールも終わってからの、すぐの特別映像。。あんな気持ちでポップなメイキング映像を観させられるとは思わなかった。

 

結婚式のシーンの二人、全くお揃いの服じゃなくて、胸元の飾りを色違いにするとか細かい部分でいいから、なんかもう少し工夫できたのではないかと。

そもそもこのシーン要るか?と思いながら観てたけど、その前のシーンで安達母と黒沢母に泣かされていたので、彼女たちが二人を祝福してくれているのを見た瞬間にポロッときた。

 

細かいところでいうと、ドラマで解けた魔法がなんでまた使えるようになったのか結局わからなかった。何もせず聖夜を過ごしたという分岐ルートなのかも…? というか安達は童貞のままでは…? いやもしかしたら左右逆とか、右が魔法使いになりやすいとか、柘植も実は…とか、、

安達が受話器の口を押さえて上司に問題が起こったと伝える場面がずっと引っかかってる。その電話に保留ボタンはないの??

頭を拭いてないですぐお風呂に入りなさい。飛行機のチケットはどうなった。

初詣の場面は黒沢が柏手をしていたところにらしさを感じたのに、それがメイキング映像に含まれてなかったのもショック。

 

二人が幸せならそれでいい。

なんだかんだで他人は案外そんなに周りを気にしてないという作りになってるラストシーンもよかった。

あの小さなアパートで同棲してるのに、同じアパート住民に何も言われていない(っぽい)時点でチェリまほ世界線は優しすぎる。

柘植と湊も幸せそうで何より。3つくらいしか出てこなかったのに、あんなことやそんなことがあったのねって察せられるのがよかった。

 


実写おそ松さんのほうが映画らしさはあった。